中学生になると、高校受験のために塾に通った方がよいのではないか、と考える保護者の方や生徒さんが多くなります。
しかし、部活動や習い事などとの関係や経済的負担などを理由に、塾に通い始めるタイミングで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、「中学生が塾に入るのは何年生からが良い?入塾のタイミングは?」について解説します。
- ① 「塾に通う目的は何か」
- ◎学校の成績UP
中学生の場合は、高校入試のための内申点向上を目的とすることが多いため、結果的には高校受験対策といえます。内申点を効果的に向上させるためには、まずは定期テストの点数をしっかりと確保すること。学校活動を積極的に行いつつ、要領よく点数をUPさせるためには塾を利用するほうが効率がよいでしょう。
- ◎受験対策
現在の成績に不安がなければ、塾は不要と考えるかもしれません。しかし一定レベル以上の高校合格を目指すなら、過去問などの受験対策はもちろん塾に通って学校とは異なる環境で競い合うことで学力向上を期待できます。個別指導塾では個人に合わせた対策を行うことができることも魅力の一つです。
- ◎学習の習慣の定着
クラブ活動や習い事が忙しい、具体的に何をしていいのかわからないからやる気が出ないなど、きちんとした学習習慣がないお子さんには塾通いを強くおすすめします。
塾通いによって規則正しく勉強する習慣を身につけることができれば、受験学年になったときにさらなる集中力を発揮することができるでしょう。
※中高一貫校に通学している中学生以外は高校受験をすることになりますので、上記のいずれの場合においても、目的は「高校受験合格」という目的から枝分かれしたものといえます。
- ② 入塾時期それぞれの通塾目的
◎春休みから始める場合
各学年の春休みが塾スタートにおすすめ!理由は以下の3つです。
(1)塾の講習会では1年分の総まとめを行っている場合があります。新規生の場合だと無料で講習会を実施していることも多いので気軽に始められます。また、弱点をしっかりと洗い出し復習することで、不安なくスムーズに新しい学年をスタートすることができます。
(2)春休みは他の季節休みと比べると宿題量も多くなく、学校行事や部活動の大会も他の季節と比較して少なめの印象です。塾の勉強に集中しやすい時期といえるでしょう。
(3)大阪府の高校入試は2月~3月にかけて実施されます。そのため塾では、3月や春期講習の時期から新学年として扱われることが多いです。新学期が始まってから塾通いを考え出すと、1カ月遅れになっていた、ということも起こるかもしれません。
新中学生は、中学の先取学習をすることで安心して中学生活を始められるでしょう。
◎夏休みに始める場合
夏休みは長期休暇のため、じっくりと腰を据えて勉強できる良い機会です。1学期の成績を振り返ったうえでの復習ができますし、2学期内容の先取りをしておくこともできます。夏休みは部活動(特に運動部)の予定や宿題も増えるため、長期休暇だからゆっくりできるとも限りません。意中の塾のスケジュールをよく確認しましょう。せっかく意気込んで夏期講習に申し込んだのに、部活や宿題に追われて十分に通えなかった、行くだけで気づかぬうちに1ヶ月たっていた、、、とならないように気を付けましょう。
なお、中3の夏から通塾する場合は、カリキュラムによっては塾の授業自体についていけないおそれもあるため、自分の目的と塾のカリキュラムを照らし合わせて一致しているかをよくチェックしましょう。
◎冬休みから始める場合
年の変わり目に気持ちを新たに!いう人もいるでしょう。また1学期・2学期の復習をしておくことで、学年末試験にきれいな状態で臨め、次の学年にスムーズな移行が期待できます。
冬休みは期間が非常に短いことに注意しましょう。またお正月やクリスマスで行事があることも多く、あわただしさから落ち着いて勉強できないおそれがあります。冬の時期は体調を崩しやすいため、無理な予定を入れても体力的に大丈夫か、よく確認しましょう。
- ③ 塾に通う前に気を付けるべきポイント
◎「指導方針」「カリキュラム」「授業形態」などの授業に関すること
体験授業や説明会などで直接聞いたり、実際に触れることができる機会を設けている塾がほとんどです。入塾前に触れる機会がない塾や設定してもらえない塾は危険度が高いかもしれません。HP等で事前にわかる内容もたくさんあります。
◎「月謝・諸経費」「オプション講座の有無」などの費用に関すること
授業内容が良く、講師も熱意にあふれている塾でも月謝がとてつもなく高い場合や、費用が格安でも指導が不安など、指導と対価とのバランスが大切です。一見お得そうに見えても追加講座の有無などで実際に要する費用が異なる場合がありますので説明時などにしっかり確認することが重要です。
◎「子供のやる気」「子供の意見」など実際に通う生徒自身の視点
子供が通いたい塾と保護者が通わせたい塾に差異が生まれることがあります。そういった場合は早急に塾を決めようとせず、しっかりとご家庭で考えを伝えあうことが重要です。どちらかの意見だけで一方的に進めてしまった結果うまくいかず、数か月後にまた塾探しからスタート、なんていうこともよく起こります。
④ まとめ
自分流の学習に限界を感じた瞬間から、塾通いを始める時期です。
「学校の授業がわからなくなってきた」「定期テストの点数を上げたい」「絶対に第一志望に合格したい」など塾通いの入り口はたくさんあります。
少しでも学習に悩みが出てきた時こそ塾通いの絶好のタイミング!見て見ぬふりをして放っておくことが一番危険です。
翔星塾では、塾の扉をたたいてくれたみなさんの学習最適解を考え、実践していくことをお約束いたします。まずは学習のお悩みをご相談ください。